新型インフルエンザの流行が続いています。大阪もだいぶ寒くなり、新型インフルエンザだけでなく、風邪や季節性インフルエンザの流行もはじまる時期になってきました。インフルエンザは、予防接種を受けることで、予防することができます。しかし、残念ながら必ずしも感染しないというわけではないのです。でも、予防接種を受けることで、重症化を防ぐことができます。
インフルエンザだけでなく、すべての呼吸器感染症に有効とされるのが、
『うがい』 『手洗い』 『マスクの着用』
です。当たり前のように知られているこの3つが、やはり基本中の基本なんです。
ここで、インフルエンザに着目して、感染の経路について触れてみたいと思います。
インフルエンザの主な感染経路は『接触感染』と『飛沫感染』です。
『接触感染』とは、感染した人がくしゃみ、咳などを手で抑えたり、鼻水をぬぐったりした後、机やドアノブ、スイッチなどに触れると、その部位にウィルスが付着。その付着したウィルスに健康な人(免疫のない人)に触れ、その手で目や鼻、口などに再び触れることにより、粘膜などを通じてウィルスが体内に入り感染することを言います。どこにウィルスが付着しているかわからない分、ドアノブ、手すり、つり革など多くの人が触れるものや、公共施設などでは特に気をつける必要がありますね。もちろん病院は特に注意をしていただきたい空間のひとつです。また、家族で感染した人がいる場合は、ドアノブなどよく触る場所を拭く、タオルを共用しないなどの対策も必要です。そして、手についてしまったウィルスを体内に入れないために、手洗い・うがいが重要になってきます。
『飛沫感染』とは、感染した人の咳やくしゃみ、唾液などの飛沫とともに放出されたウィルスを健康な人(免疫のない人)が吸入することにより感染する感染のことです。
間違われやすいのが『空気感染』。これは咳などで飛び散った分泌物の水分が蒸発し、微粒子となって空気中を漂い、その中に含まれた病原体が次の感染を引き起こす感染様式を指します。生命力が強いため、感染力が非常に強く、代表的な疾患としては、結核、水痘(水疱瘡)があります。
飛沫感染は、感染の形式こそ似ていますが、粒子の大きさが空気感染するウィルスに比べ大きく、空気感染とは異なるものです。インフルエンザ以外にはペスト、マイコプラズマなどがこれにあたります。この場合、飛沫した粒子は1〜3m程度で落下するので、感染患者に近づかないこと、手洗い・うがい、マスク着用等である程度防ぐことが可能です。
そこで実践したいのが『咳エチケット』。
耳にすることも多くなったかと思います。『咳やくしゃみをしているときは、マスクを着けましょう』というものです。マスクを装着することで、周りの人の感染を防止することができます。マスクを装着することで、飛沫感染を防ぐとともに、鼻や喉を乾燥から守る、という効果もあります。これは、インフルエンザに限らず、風邪などにも有効です。
■咳・くしゃみの際はティッシュなどで口・鼻を押さえ、人から顔をそむけるようにしましょう。
■手で押さえた場合は、すぐに石鹸を用いて手洗いをしましょう。
■鼻汁・痰などを含んだティッシュはすぐにふたつきのゴミ箱に捨てましょう。
■咳をしている人はマスクの着用を。周囲に咳をしている人がいれば、マスクの着用をお願いしましょう。
大切なのは、『周りにうつさない』こと、『もらわない』こと。咳やくしゃみをしている場合、マスクをつけ、ウィルスを広めないことはまさに『エチケット』だと思います。
病院は特に、風邪の方が密集した場所です。風邪をもらったり、人にうつさないためにも、マスクの着用をし、帰宅後はしっかり手洗い・うがいを心がけましょう。 |